前回のおさらい
前回、YouTubeのダンス動画で戦略的に勝つ方法という記事をアップしています。
まだ読まれていない方はそちらもご参照ください。
一度、読まれていない方のために概要だけおさらいしておきましょう。
- YouTubeで動画をアップする際に大きな目的と手段を確認
- 手段の一つに再生数の向上が含まれるならYouTube動画の再生数向上は有効
- 再生数の向上=商品の売上に置き換えつつ、マーケティングの基礎の観点で検討
- SとTとPが重要(どのセグメントをターゲットととして自身をポジショニングするか)
- それが決まったら4つ「P」が重要だが、特にYouTube上ではProduct(動画コンテンツ)が重要
今回は、Product(動画コンテンツ)を掘り下げて考察していきます。
はじめに
画像をご覧いただいたでしょうか。
以下前提の場合、AとBの動画のどちらをみたいと感じるでしょうか。
- 両方ダンスカバー動画
- 表示されている再生回数は同じ
- グループ名:DAN LAB
- 曲名:DANCE COVER LAB
多くの人がAなのではないかと思います。これは、サムネを見るだけで「この2人がこんな衣装で踊るんだな」となんとなくイメージが湧くからです。
Bはあまりにも情報が少ないですよね。あえてタイトル欄は消している状態にしていますが、視聴者目線でYouTubeを見るとほぼこのような形でサムネイルしか見ていない人も多いと思います。
上記はPCでの表示パターンですが、スマホでも同様のことがいえると思います。
無数に存在する再生候補動画の中で、動画を見たことのない視聴者にとってはサムネこそが推定される動画コンテンツの要約といっても過言ではありません。
動画(Product)の構成要素
これは様々な考え方もあり、全て上げるときりがないですが、まずは一部列挙していきます。
- サムネイル
- コンテンツそのもの
- 画質
- 長さ
- タイトル
- 概要欄
- タグ
- ハッシュタグ
- カード etc..
これらを動画のターゲットにどう刺さるかを考えながら組み立てていくことがポイントになります。
そうすることで、同様の趣味を持つ人のおすすめに表示されたりとYouTubeのアルゴリズムにも良い影響を与えることができるためです。
今回は上記のうち、①~⑥について触れていきたいと思います。
①サムネイル
先ほどの2択問題でも明らかなように、Youtube上で視聴者に選んでもらう際に役立ちます。
先ほどの例は極端な例ですが、ターゲットとしている視聴者から選ばれやすい(好まれやすい)サムネイルにしておくことがポイントであると言えます。
これは完全に私見ですが、ダンス動画の場合、
- どの曲を踊るのか
- どんな衣装で踊るのか
- 何人で踊るのか
などが3秒以内にわかるサムネイルだと、初めてそのサムネに出会う視聴者にとってもわかりやすいですよね。
店頭に並ぶ「本の表紙」「お菓子のパッケージ」「洗剤のパッケージ」等と同じくらい重要と言えます。
②コンテンツそのもの
ココでのポイントは以下3つであると考えています。
- 誰をターゲットに発信しているかブラさない
ダンス動画を見たい人が見るチャンネルにも関わらず、将棋の解説や書籍の要約動画を作成しても需要がなさそうですよね。 - 視聴者のストレスを排除する
画面酔いする程に動きすぎるカメラワーク、低い画質などは、動画の離脱率を高めます。
最後まで視聴されず、再生回数には加算されないという結果を招きます。 - 工夫を凝らす
①②を飛ばして工夫を凝らしても動画の魅力も落ちてしまいます。
①②ができてから工夫を凝らすことでより価値のある動画となると考えます。
コンテンツのクオリティを高めるにはどうするかというのが、YouTubeのクリエーターの皆さまの日々の課題だと思います。難しい部分ですが、重要な部分ですよね。
③画質
これは良いに越したことはないと思います。
上でも少し触れましたが、360pでアップする等、画質が低すぎると弊害があります。
- チャンネル内にある他の動画も低画質が多いと推測され、チャンネル登録されない
実はチャンネル内に4K動画が多数アップされていても、一元さんはたまたま選んだ360pの動画が良いかどうかで判断することになってしまいます。「●●チャンネルは画質悪いから、観るのやめよう」となる恐れがあります。 - 良さが伝わらない
特にダンスに関しては、一定以上の画質はないと手の動きや表情が見えず、せっかくのダンスの良さが一部しか伝わらなくなってしまい大変もったいないです。せっかくアップするなら伝わってほしいですよね。
などでしょうか。これに比べ、画質が良い動画それだけで気持ちがいいです。
私はスマホよりもPCで動画を見ることが多いので特にここはどうしても敏感になってしまいます。
必ずしも4Kでなくとも、個々の動きがわかるくらいの画質はあった方がいいですよね。
④長さ
YouTubeのアルゴリズム的には、長い動画の方が高評価という調べもありますが、「最後まで見られる」ということが再生回数のカウント上も、YouTubeアルゴリズム上も高評価となるため、適度な長さの動画が良いです。視聴者が最後まで見られるくらいの5、6分くらいともいわれています。
ダンスの場合は曲の長さとリンクしているので、長さで何か問題がでることはなさそうですよね。前後に+おまけを挿入してもそこまで長くはならないですしね。
長さも重要ですが、ダンス動画においてはあまり気にしなくても良さそうですね。
⑤タイトル
これは、YouTubeの再生回数を稼ごう的な解説をみると必ず対策方法などが載っているのでそこを見ていただければと思います。
ダンス動画については、Dance Coverや踊ってみたなどのキーフレーズがあれば検索での流入なども有利なのではないでしょうか。
海外にも見て欲しければ英語や韓国語表記にするというのも有効のようです。
⑥概要欄
ここは、動画の内容を説明する部分なので自由だと思いますが、SNSやメンバー情報、撮影の背景を載せているチャンネルも多いですよね。
動画の内容を説明し、動画からの途中離脱を引き留める効果もあります。
海外からの再生もされたい場合は多言語対応させておくことも有効のようです。
構成要素のまとめ
上記を通して1つ1つの構成要素を磨き上げることで動画コンテンツのクオリティは高まります。
そして、次に触れるYouTubeでのアルゴリズムにも良い影響を与えるという結果に繋がります。
YouTubeの動画表示のアルゴリズム
YouTube Creatorsの公式チャンネルによると、YouTubeでのおすすめ機能などで採用しているアルゴリズムの目的は以下の2つであるとされています。
- 視聴者が好みの動画を見つけやすくする
- 視聴者に動画をもっと視聴してもらう
そのため、YouTubeのアルゴリズムで世界中の無数の動画の中から視聴者にあった動画をおすすめ表示などをしてくれているのです。
では、どのような要素を考慮してYouTubeのアルゴリズムは視聴者におすすめする動画を決定しているのでしょうか。
これもYouTube Creatorsの公式チャンネルによる情報ですが、主に以下が挙げられます。
- 視聴者がどのような動画を見ているか
- 視聴者がどのような動画を見ていないか
- 視聴者がどれくらいの時間、動画を見ているか
- 動画への高評価・低評価
- 動画への「興味なし」のフィードバック
これらは一部でしかないようですが、視聴者が見てくれそうな動画が表示できるようにアルゴリズムが組まれているようです。
言い換えれば、YouTubeは視聴者を良く理解しようとし、視聴者が求めそうな動画を提案しているということになります。
そのため、このブログで紹介しているように、動画を投稿する側も視聴者のターゲットを良く理解しようとし、視聴者が求めそうな動画を出していくということが、視聴数を上げる近道であるということができます。
具体的な方法は様々あると思いますが、今回は私見ということで先ほどの章で触れさせていただいています。
おわりに
今回の情報は、以下の情報源による情報も参考にさせていただいています。
もっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
・「広報PR・マーケッターのための YouTube動画SEO最強の教科書」木村 健人 (著)